渋野日向子選手(シブコ)が話題
今日本でゴルフといえば渋野日向子(しぶのひなこ 愛称:シブコ)選手が話題ですよね。岡山出身の20歳ですが、2018年にプロに転向したばかりなのに今年2019年AIG全英女子オープンで日本人選手として樋口久子プロ以来42年ぶりの海外メジャー優勝を果たしました。
岡山県岡山市出身で中学校は岡山市立上道中学校、作陽高等学校を卒業。所属も地元の RSK山陽放送ということで、モリカケに巻き込まれて残念な思いをした岡山県の人は特に喜んでいるんではないでしょうか?
まだ二十歳でプロ2年目
とにかくまだ二十歳でプロ2年目ですから優勝回数は上記の2019年8月LPGA ツアー全英女子オープンでの初優勝を含めて合計で4回、日本 LPGA でも優勝は3回です。その中でも初優勝は2019年5月の日本女子ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップですが、これも最年少優勝記録 。まだ3か月前のことです。優勝した全英女子オープンは海外での初の試合ということです。
無名でプロテストも失敗。
プロテスト合格までは高校1年生の時に中国女子アマチュア選手権で優勝をしたことと、高校2年生の時に全国高等学校ゴルフ選手権大会の団体戦でメンバーとして大里桃子選手がいた熊本国府高等学校を抑えて優勝を飾ったということぐらいです。2017年にはLPGA のプロテストに進出しましたが最終日はファイナルに進めないことがありました。この頃からプロコーチ青木翔さんに師事するになりました。
あっという間に女子ゴルフ世界ランキング11位
このような状態だったので2018年にはサード QT 進出者の資格で TP 単年登録者としてステップアップツアーに出場していたということです。 2018年7月27日にプロテストに合格したばかり。 しかし全英オープンでの優勝以降では女子ゴルフ世界ランキング11位まで上がっています。
素朴な笑顔でスマイルシンデレラとして注目される
そんなシブコ選手はものすごい美人というわけではないですが、素朴な笑顔がとても人気でスマイルシンデレラとして国内外のゴルフファンやメディアからも注目を集めています。
平均260ヤードを超えるダイナミックなドライバーの飛距離
しかしシブコ選手の特徴は平均260ヤードを超えると言うダイナミックなドライバーの飛距離です。ダスティンジ・ョンソン選手に似ていると言うスイングも今や日本中のアマチュアゴルファーが目指しているスイングになっているのではないでしょうか。
メンタル面での強さもただものではない
またメンタル面での強さもただものではありません。初出場初優勝の全英女子オープンではパー4の12番で自信を持って1オンを決めるという強気の姿勢が現在の好成績につながっています。出場たった24試合で獲得賞金が1億円を突破というのも日本人2番目の記録です。
青木翔コーチの第一印象は「ド下手」
先日のゴルフダイジェストという雑誌では早速、AIG全英女子オープンでもキャディとしてサポートした青木翔コーチがインタビューに応じています。全く無名だった選手を出会って2年でメジャー優勝へと導いたのですから、その青木コーチの指導手腕にも注目が集まるのは自然なことです。
2017年に1回目のシブコ選手がプロテストを失敗した後契約メーカーの方から頼まれたのがきっかけということですが第一印象は「ド下手だった」ということです。 ただし「運動神経はよくパワーもあるということだけは感じられた」そうです。
課題を与えると素直にやる。OKが出るまでやり続けることができる集中力
短期間でこれだけ渋野選手が伸びたのは、渋野選手の性格のよさが大きいようです。
- 性格が素直で課題を与えると素直にやる
- OKが出るまでやり続けることができる集中力が素晴らしい
と言う事でした。全く文句を言うこともなくじっくりと素直に指導に従ったのが良かったということです。
自分で考えて工夫することが大切
しかし「言われるまままま」というわけではありません。実際にコースに出て試合になれば、天候やコースの状況なども日々変わりますよね。「自分で考えて工夫することが必要で、それが彼女の性格に合っている」ということです。
そのためキャディーさんもあえて若いキャディーさんをつけるように言っているということです。今は至れり尽くせりのベテランキャディさんよりも良いということです。青木コーチがキャディをすることもあるようですが、そんなときでも、ほとんどアドバイスをすることはなく、「距離もクラブも最終的には自分でジャッジさせている」ということです
本番に強くて根性が座っているメンタル
それでも青木コーチが驚いているのは「本番に強くて根性が座っている」ということです。2019年は地道に賞金を稼いで翌年のシードを取れたらいいというのを目標にしていたそうなので正直今の状況にはまだ戸惑っているということです。海外メジャー制覇なんて想像もしていなかった様子。
シブコのよさはスピード感と素直さ
シブコのいいところはプレーの早さです。自分の一番になったらすぐに構えてすぐに打つというのはなかなかできることではありません。事前に状況を把握してプランを立てていなければ出来ませんから、自然と自分の打つ前にコースを観察し、しっかり検討する訓練になります
二つ目はテンポの良さ。始動したらスムーズにフィニッシュまでしっかり振り切るという、「決めたらその通りに忠実にできる」という割り切りも渋野選手の強さのポイント。
そして3つ目は、「決断したら迷わず実行する」ということです。結果がどうであろうと自分が下した判断にはその場でとりあえず行ってみるというのは大事ですよね。悩みながらスイングしても、上手く行くことはありません。それはバターひとつとってもそうです。一試合18ホールで考えればなおのこと。若いので冒険しても失うものはありません。
青木翔ゴルフアカデミーは4時間ずっとアプローチの練習のみ
青木コーチは青木翔ゴルフアカデミーを運営してアマチュアの方も含む、ジュニアやプロゴルファーの育成をされています。大出瑞月プロや渋野選手もやっていたわけですが、ショット練習はせずに4時間ずっとアプローチの練習のみです。「ショットはアプローチの延長」という考え方です。
- 体が起き上がらず
- 右肩が突っ込まない感覚をとにかく体に染み込ませて
- しぶこ選手もずっとサンドウェッジ一本で練習していた
ということです。理由はコースで一番使うクラブがSWだからです。ボールをしっかりとフェイスに乗せて打つ感覚や動きを覚えることが重要です。これはショートアイアンでも同様ですよね?
スコアラインの下から2本目でボールを捉えてバウンスを使って打つ
スコアラインの下から2本目でボールを捉えてバウンスを使って打つようになることが最終目標だそうです。クラブを振った時に自然に当たるべきところで自然に当たるべき角度で打つことで、変なクセがつかずに、素直にスイングすることができるようになりますよね? 是非あなたも試してみてください