マスターズ 2020 結果

オーガスタ(アメリカ・ジョージア州)で開催されたの第84回マスターズ2020。新記録のスコアで初優勝を果たしたのはダスティン・ジョンソン。日本の松山英樹は13位タイでした。

 

 

 

異例ずくめのマスターズ2020で記録を作ったダスティン・ジョンソン

 

2020年のマスターズが終了しました。コロナウイルスの影響で無観客、秋に開催されて日没サスペンデッドも続きました。最終日も霧のため、ティー時間が10分遅らされました。

 

誰にとっても難しい2020年マスターズを制したのは、世界ランク1位のダスティン・ジョンソン。4日間でトータル20アンダー65-70-65-68。驚異のペースで2位タイのキャメロン・スミス(オーストラリア)とサンジャエ・イム(韓国)に5打差をつけて初優勝を果たしました。 キャリアでは PGA ツアーで24勝目となります。インタビューの途中では涙を流してマイクから離れました。

 

 

自分にとっても家族にとっても大きいものなんだ。彼らはこれが私がずっと夢見てきたもので、私がずっと頑張ってきた理由なんだということも知ってくれている。夢が実現できたんだから感情を抑えきれないよ!

と言って喜びを爆発させていました。弟で2013年からキャディを務めてくれているオースチンも一緒です。
車で1時間ほどのサウスカロライナ州出身のジョンソンにとっては、このオーガスタで勝ってグリーンジャケットを着ることを夢見てきたのは自然でした。背が高くて野球もバスケットボールもうまかったジョンソンにとって、地元に近い場所での栄冠は非常に好意をもって受け取られています。 

 

 

マスターズと言えばグリーン・ジャケット

去年の覇者タイガーウッズからグリーンのジャケットを着させてもらいます。ババ・ワトソンにも「クラブへようこそ」と歓迎されました。 4位は276でジャスティントーマス。5位タイはアイルランドのロリー・マキロイと南アフリカのディラン・フリッテーリでした。

 

 

タイガー・ウッズが1ホールで10打!?恐怖の12番ホール

 

最終組は日曜日の午後1時に12番ホールのティーショットにたどり着きました。通常ならリーダーにとってはランチタイムのはずですが今年は違いました。有名な水際あのパー3の ポールですか。普段は風に悩まされるオーガスタで、幸運にも風の少ないタイミングでした。3日目終了時5アンダー20位タイだった昨年の覇者、タイガー・ウッズ選手が、直前に池の中に3度も打ち込み、なんと10打を費やしたばかりです

 

 

ジョンソンはティーショットで8番アイアンを悩まず握りました。2位にも3打差ありましたので、安心してグリーンに乗せ、ピンまで21フィートのところにティーショットを打ちました。自信を持ってパーをとり、この後3ホール連続でバーディーを獲得します。

 

世界ランキングで1位になり、36歳になったジョンソン。自身でも11回目のマスターズ。20アンダーで268というのは、1997年のタイガー・ウッズ、そしてジョーダンス・ピースが2015年に作った270というトーナメント記録を破りました。また20アンダーというのは PGA ゴルフでも歴代トップの記録です。4ストロークのリードを42ホール確保しました。これまでダスティン・ジョンソンが、過去に4回、途中でリーダーになったり他のリーダーと並んだりしたのにに勝てなかったメジャー大会のことを考えれば、精神的に有利だったと言えます。

 

インタビューでも

 

自分自身との内面の戦いだったよ

 

とコメントしています。日曜日の4番ホールまで33ホールボギーなし。最終日の続く5番ホールでもボギーとして、イムに1打差に詰め寄られます。しかし、6番ホールのパー3で8番アイアンをピンそば7フィート人につけてバーディパットをとり、7番ホールではバンカーから上手にセーブしてパーでまとめました。この6番7番でイムが両方ともボギーだったのとは対照的でした。

 

キャメロンスミスは四日連続60代

さて、2位にはなりましたが、オーストラリアのキャメロンスミスも安定感が抜群でした。スミスはマスターズで初めて四日間とも60台で回った選手になりました。

 

初挑戦選手のベストスコア、アジア系では歴代でもベストスコアのイム

 

22歳で初めてマスターズ挑戦のイムは、オーガスタで最高の成績を収めたアジア系の選手となりました。ジョンソンと一緒に最終組を回って

 

一日中緊張していた。自分自身をコントロールして、ボールもうまくコントロールできたよ

と自信を示しています。

 

松山英樹選手は13位タイ

予選通過時点でトップに1打差、といいポジションにつけていた松山英樹選手ですが、3日目4日目は72-72のイーブンパーで終わり、トータル8アンダーのまま、スコアを伸ばせませんでした。3日目は4つのバーディを奪ったものの四つのボギー。 4日目も4つのバーディを取りましたが二つのボギーと一つのダブルボギー。前の週では2位になり、2015年には5位になったマスターズ大会の再現とはなりませんでした。身長があまり高くない松山選手にとって、ティーショットの飛距離が他の選手ほど長くないのは仕方がありませんが、3日目、4日目は3パットを打ったのが2ホールづつあったのは非常に痛いですね。パターのタッチが全体に悪かったのか、と言うとそういうわけではありませんが、最終日の11番ホールではティーショットを木の中に打ち込み、セカンドショットでグリーン近くまでリカバリーしたものの、ピンの向こう側の池や右側のバンカーが気になってしまい、ここからのパターがよくありませんでした。

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