ゴルフファンなら女子ゴルフの日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯という名前を耳にすることも多いでしょう。コニカミノルタ杯ってどんな大会なのでしょう。2023年は9月7日から4日間、パサージュ琴海アイランドGC(長崎県)で開催されるこの大会について、賞金総額からテレビ放送予定まで事前に知っておきたい情報を詳しく紹介します。
日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯とは
日本女子プロ選手権大会という女子プロゴルフのメジャー大会をコニカミノルタ株式会社がスポンサーをしていることからコニカミノルタ杯と呼ばれています。
この日本女子プロ選手権大会は1968年が第1回大会で、2023年は第56回大会となり歴史がある大会です。
賞金総額は2億円
JLPGAで賞金総額が最も高額な大会は6月に開催されたアースモンダミンカップの3億円で、日本女子プロ選手権の賞金額はそれに次ぐ額です。
ただし、TOTOジャパンクラシックは総額200万ドルで、現在のレートで円換算すると2.9億円程度になるので、こちらの方が高額賞金とも言えます。
JLPGAで最も古い歴史を持つ大会
JLPGA(一般社団法人日本女子プロゴルフ協会)は1967年に日本プロゴルフ女子部としてスタートし、最初の試合は1967年12月に開催された「日本プロゴルフ女子部創立記念競技大会」でした。
その翌年の1968年に日本女子オープンゴルフ選手権大会が開催されました。同じ年に日本女子プロ選手権大会も開催され、それが現在でも続いているのです。
2023年の開催コースの特徴
パサージュ琴海アイランドゴルフクラブは長崎市の北にあり、大村湾に面しています。入り組んだ半島部分にコースが配置されているので、海風と入り組んだ地形を攻略しなければなりません。アウト3番のショートホールは海越えの名物ホールで、日本のベストホールの一つと言われています。
2015年、第48回の日本女子プロゴルフ選手権がこのコースで開催されているので、ここは2回目の実施となります。
過去の大会、知っているとより観戦が満喫できる豆知識
歴史のある大会ですので、今までのデータを知っておくと興味が増えてきます。いくつかの情報を紹介しましょう。
歴代優勝者は
第1回大会から7年連続で優勝をしたのは樋口久子選手です。1975年の第8回大会は優勝を逃しましたが、1976年から更に2年連続で優勝しました。合計9回の優勝は歴代トップです。
その後、複数回優勝をしている選手は岡本綾子選手、大迫たつ子選手、不動裕理選手、そして最近では鈴木愛選手です。
出場できる選手は
日本女子プロ選手権はプロの資格を持った選手のみが出場できる大会です。そして、出場できる人数は最大で132名に設定されています。その条件は以下のようなものです。
- 歴代優勝者
- ワールドレディスチャンピオンシップ、JLPGAツアーチャンピオンシップ、日本女子オープンの過去3年の歴代優勝者
- 前年度メルセデスランク50位
- 前年度の当大会翌週から今年度の前週までのJLPGAトーナメント競技優勝者
- リランキングリスト上位者
- 永久シード権取得者
- 開催コース所属者
- 当大会の最終予選会の通過者
- JLPGAが特別に承認した選手
最終予選会の通過者が優勝で話題に
2022年の日本女子プロ選手権大会はとても話題になりました。2022年大会(京都の城陽カントリークラブ)は川崎春花選手が優勝したのですが、川崎選手は大会の最終予選会に通過して本戦に出場できたのです。最終予選会は2022年7月に関東と関西で実施され、合計で16名しか予選会を通過できませんでした。
最終予選会で出場権を獲得して、本戦で優勝したのは川崎選手が史上初めてだったのです。メディアではこの優勝を「下剋上」として取り上げていました。さらに19歳での優勝は、それまでの鈴木愛選手20歳での優勝を更新して、大会最年少レコードとなりました。
2023年コニカミノルタ杯を見るポイント
国内女子ツアー「資生堂 レディスオープン」で、19歳の櫻井心那選手がうれしいJLPGAツアー初優勝🏆💕
— XXIO/SRIXON/Cleveland Golf Official (@DUNLOP_JP) July 4, 2023
この勝利により、『スリクソン Z-STARシリーズ』は国内女子ツアーで今季18戦中9勝と圧倒的な強さを見せてます🔥https://t.co/DveDaBPYHu pic.twitter.com/8695vqKoNS
2023年6月29日~7月2日に開催された資生堂レディスオープンは櫻井心那選手が優勝しました。櫻井選手の出身地は長崎市で、ジュニアのときから開催地のパサージュ琴海アイランドGCでいろいろと練習を積んできたので、勝手を知っている地元のコースで優勝できるかどうか見ものです。
また、櫻井選手の誕生日は2004年2月13日で、昨年の優勝の川崎春花選手とは同学年です。19歳が日本女子プロ選手権で連続優勝するかどうかも楽しみです。
若い選手がどんどん目立ってきていますが、ベテラン選手がどれだけ若い力の中に食い込んでくるかも見ものです。
日本女子プロ選手権は女子プロゴルファーのトップが決まる大会といっていいでしょう。ベテランもプライドをもって挑戦してきますので、新旧対決に焦点を絞ると面白いと思います。
2023年コニカミノルタ杯の放映予定
2023年の日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯の放映予定は7月段階で確定していません。けれども、地上波ではテレビ朝日系列のテレビ局が長年放映してきているので、2023年も同様に放映をしてくれるでしょう。
またネット放映ではUNEXTとDZONEが配信を予定しています。テレビの地上波と違って有料になりますが、確実に大会の様子を視聴できます。
まとめ
この記事を書いた時点では最終的な出場選手は決まっていませんが、多くの選手がこのコニカミノルタ杯で勝つことを目標にしています。また年間ツアーも終盤に入ってきますので、優勝金額の大きなこの大会で上位にくることは2024年のツアーのシード権の獲得にも大きな影響を与えます。
伝統的のあるこの大会で名前を残せば、プロとしての誇りになるのは間違いありません。どんな選手が優勝するのか予測しながら、大会の開始を待つのも楽しみの一つです。